私は田舎の中古物件を購入したいと考えていますが、その際に気になることは「トイレ」です。

ド田舎は公共下水道が整備されていないことが多いですから、「汲み取り式(ぼっとん便所)」か「浄化槽」の二択になるわけですが、どうしても汲み取り式には抵抗があるため、既に浄化槽が設置されている物件、または浄化槽設置の工事を考えています。
ということで、「トイレの種類」と「浄化槽設置の工事にかかる費用」について考えてみました。
トイレの種類と違いは?
トイレの種類は主に次の3つに分類されます。
- 下水道
- 浄化槽
- 汲み取り式(ぼっとん便所)
都会は「下水道」が主流、田舎は「汲み取り式」が主流で、今回のテーマでもある「浄化槽」は、浄化槽設置に補助金が出る自治体もあれば、浄化槽撤去に補助金が出る自治体もあり、その地域の下水道整備の状況によって浄化槽の推進度合いが変わってきます。
人口の少ない田舎に移住する場合、公共下水道の整備がされていることはありませんから、「汲み取り式 or 浄化槽」の二択になり、私のように汲み取り式が苦手な人は既に浄化槽を設置している物件を探すか、浄化槽設置の工事を行うしかありません。
下水道の仕組み
家庭から出た汚水(トイレ)と、生活雑排水(キッチン、お風呂、洗面所、洗濯排水)は、まとめて下水道管に流されて下水処理場へ送られ、下水処理場できれいな水になって海や河川へ放流されます。
この下水道が都会では主流で、衛生面やコスト的に最も住みやすい排水設備です。
ちなみに、「ウチが下水道か分からない…」という人がたまにいますが、水道料金の明細書などに「下水道使用料」と書かれていれば下水道です。
汲み取り式トイレの仕組み
トイレの汚物や汚水をそのまま貯めておくタンクを「便槽」といい、便槽には浄化や排水する機能が無いため、バキュームカーで定期的に汚物や汚水を汲み取る必要があります。
私が小学生の頃、汲み取り式トイレの家に住んでいたのですが、家に遊びに来た友達に汲み取り式のトイレを使われることが恥ずかしかった思い出があり、その時のトラウマでしょうかね、今でも汲み取り式は苦手です。
浄化槽の仕組み
浄化槽の仕組みですが、これは分かりやすい動画がありましたので、浄化槽の仕組みについて詳しく知りたい方は次の動画を一度ご覧になって頂ければと思います。
浄化槽を簡単に説明すると、汚い水を微生物よってきれいな水へと分解し、川や海へ放流する装置ですね。
浄化槽の仕組みについては知っていましたが、「川や海を汚さないために出来ること」に関してはあまり考えたことがなかったので勉強になりました。
- 食べ残し、飲み残しをしない。
- お皿の汚れや油をよく拭き取ってから洗う。
- シャンプーや石鹸を使いすぎない。
個人で地球全体の環境問題を考えるのは難しいですが、自分が住んでいる地域の川や海を汚さないという1人ひとりの意識が海洋汚染の抑制には大事なのかなと思います。
また、海洋汚染だけでなく、自分で設置する浄化槽ならばメンテナンス費用や修理費などが必要になる「自分の浄化槽」なので、できる限り、自分の浄化槽に負担をかけないように心がけるのではないでしょうか。
「天然由来原料のシャンプー」や「無添加の洗顔石鹸
」などを使って、自分が住んでいる地域の川や海、そして自分の浄化槽に負担をかけないような生活をしたいと思います。
浄化槽設置の工事にかかる費用は?
私たちの場合、下水道が整備されていない田舎に移住する予定で、汲み取り式トイレは避けたいと思っているので浄化槽一択になります。
浄化槽が設置されている中古物件を購入できれば良いのですが、汲み取り式だった場合、浄化槽設置の工事が必要になり、工事にかかる費用を考えなくてはいけません。
しかし、浄化槽設置の工事にかかる費用は高いと思います!
一般的な家庭で使用される「5人槽」サイズの浄化槽でも、80~100万円の費用になります。
5人槽サイズの浄化槽は、楽天市場なら15万円前後で購入することができますから、工事費だけで65~85万円も必要になる計算です。
もちろん、浄化槽を埋設するために掘削、残土の運搬・処理、砕石敷きと転圧、底版コンクリート工事、浄化槽設置、浄化槽への水張り、水締めと埋め戻し、配管接続、表面コンクリート工事、空気ブロアー設置など、大変な仕事に違いありませんし、浄化槽の設置工事には「浄化槽設備士」という国家資格を有する監督が必要になりますからね。
浄化槽設置は高額な工事ですが、前述した通り、浄化槽設置に補助金を出してくれる自治体では、30~50万円ほどの補助金が出るケースが多いため、「移住先」と「浄化槽の補助金」はセットで考えておく必要があるでしょう。
まとめ
以上、「トイレの種類」と「浄化槽設置の工事にかかる費用」についてでした。
下水道が整備されている都会ではトイレの種類を気にする必要はありませんが、田舎に移住する場合は「トイレの種類」、「汲み取り式でもOKか?」、「汲み取り式NGなら浄化槽」という風に、予め考えておく必要がありますね。